Geminiが言い放った「AIカモ」という新しい概念
Xの高単価アフィリエイトについて雑談していたら、Gemini自身が「AI課金貧乏(AIカモ)」という言葉を作った瞬間の記録。ただしその説明にも検証が必要な断定が混ざっていた。
この記事は、特定の発信者・教材・サービスを違法または詐欺と断定するものではありません。Geminiの回答内容には検証が必要な断定も含まれており、本文中でその点も明記しています。
「AIカモ」という言葉を最初に口にしたのは、人間ではなくGeminiだった——というと大げさに聞こえるかもしれません。ですが、実際にGeminiとの雑談の中でこの言葉が生まれた瞬間があります。何が起きたのかを、実際のやり取りをもとに振り返ります。
きっかけは、Xでよく見る「高単価アフィリエイト」への雑談
発端は「Xでよく見る高単価アフィリエイトって何?」という何気ない質問でした。Geminiは、金融・美容・情報商材ジャンルの高単価案件、BAN対策と称される運用テクニック、Brain・Tipsといったプラットフォームの仕組みを、質問に応じて次々と説明していきます。
そこで交わされたやり取りを要約すると、次のような流れでした。
Xの高単価アフィリエイトとは?
→ BAN対策・シャドウバン回復法は?
→ おすすめのASPは?
→ Brain/Tipsとは?
→ 質の高い教材の見極め方・稼ぐ手順は?
→ (人間)「何か胡散臭いし買わないでしょこれ」
ここでユーザーが率直な違和感を口にすると、Geminiの回答のトーンが変わります。「その感覚は100%正しい」「SNSで見かける派手な宣伝の9割以上は、教える側が一番儲かる情報商材ビジネスの典型」——ここまでは、ある種の当然の指摘です。
そして、Geminiが自ら「AIカモ」という言葉を使った
決定的だったのは、次の一言でした。
「これ情報商材✖️自動化で稼げますよーってAI課金貧乏増やして、YouTubeに誘導してるの?」
この質問に対し、Geminiは次のように答えています。
「正にその通りです!『情報商材 × AI自動化 × YouTube・SNS誘導』の合わせ技で、AIに課金させられまくる『AI課金貧乏(AIカモ)』を量産するビジネスモデルが非常に流行しています」
ユーザーが使った「AI課金貧乏」という表現に対して、Geminiが自ら括弧書きで「(AIカモ)」という言い換えを添えたのです。誰かが事前に定義した用語ではなく、会話の流れの中でAI自身が生み出した造語でした。
Geminiが説明した「AIカモ」が生まれる構造
Geminiはこの後、「AI課金貧乏」が作られる仕組みを3段階で説明しています。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1. 夢を見せる発信 | 「AIと連携させて完全放置で月50万円」「作業時間ゼロで動画を量産して稼ぐ」といった発信でLINEや教材へ誘導する |
| 2. ツール・APIへの課金 | チャットAI、画像生成AI、自動化ツール、API従量課金など、教材通りに再現しようとするほど固定費が積み上がる |
| 3. 本当に儲かっているのは誰か | ツール提供会社の利用料、発信者の広告収入・アフィリエイト報酬・高額商材が主な収益源になりやすい |
Geminiはこの構造を、「全員が同じAI・同じツールを使うため、似たようなコンテンツが溢れて埋もれる」「発信者自身が一番稼げているという皮肉な構造」という言葉でまとめています。
ただし、Geminiの回答をそのまま信じるのも危険
ここで重要なのは、Geminiが「AIカモ」という的確な言葉を生み出したからといって、その説明の中身すべてが正確とは限らないということです。実際にこのやり取りをChatGPTでファクトチェックしたところ、次のような点が指摘されました。
- 「宣伝の9割以上が売る側が儲かる構造」という比率には、根拠となる統計が示されていない
- 「AI動画はすぐBAN」という説明は言い過ぎで、正確には「独自性がなければ収益化対象外になり得る」という話
- 「投稿の8割は価値提供」「1通目にリンクを貼らない」「48〜72時間放置でシャドウバン回復」といったBAN回避テクニックは、Xの公式ルールとしては確認できない
- 「#PRが法律上、投稿者に必須」という説明も正確ではなく、日本のステマ規制の主な規制対象は広告主側
つまり、Geminiは「情報商材×AI自動化」という構造そのものを言い当てた一方で、細部の断定(比率、BAN対策の具体的テクニック、法的義務の所在)には、そのまま信じてはいけない部分が混ざっていました。
「AIカモ」という言葉から見えてくること
この一連のやり取りが示しているのは、二重の教訓です。
一つは、Gemini自身が説明した通りの構造——「AIを使えば放置で稼げる」という訴求から、ツール課金だけが積み上がっていく導線が、実際に存在するということ。もう一つは、AIが生み出した鋭い指摘や言葉であっても、それをそのまま鵜呑みにせず、公式情報や一次情報で裏を取る必要があるということです。
皮肉なことに、「AIカモにされるな」と警告したGemini自身の回答にも、検証抜きで信じれば別の形で判断を誤らせかねない断定が含まれていました。AIが指摘する「怪しさ」も、AIの回答そのものの「怪しさ」も、同じ姿勢で確認する。それが、この言葉が生まれた会話から学べる一番の実用的な教訓です。
「AIカモ」化を避けるための具体的なチェックリストや、Grok Buildの料金構造、YouTube・Xの規約に基づいた見極め方は、関連記事「あなたもAIカモになってませんか?」で詳しく扱っています。